日本人の腸の長さは欧米人のそれと比べ、格段の長さを示しています。
私たちの主食は今さら言うまでもなくお米であり、副食としては野菜をはじめ、根菜、豆類といった消化吸収するのに時間を要する食べ物が中心でした。
その様な食習慣の中で長い年月を経て私たちの腸は、消化しづらく、又、腐敗しにくい食物を消化吸収するため、長くなったと言われています。
実際問題、第二次世界大戦後の高度成長期を迎えるまでの私たちの食生活は長い腸に適した食生活だった訳ですが、高度成長に伴う生活様式の変化などによって、急速に欧米化に向かって変化してきました。
即席ラーメン(なんだか懐かしい響きですね)や化学調味料、合成保存料や着色料などの食品添加物が大量に出回りはじめたのもこの頃からです。今では使用禁止となっている食品添加物も数多くこの時期に誕生しています。塩の専売が始まり、ミネラル成分をまったく含まない安価な食塩(塩化ナトリウム)が出回りはじめたのもこの頃ですね。
今日の私たちの食生活は当時と比べてどのように変わっているでしょうか。
規制や禁止された食品添加物は出ていますが、けっして無くなってはいません。
高脂肪、高タンパクの食べ物は急激に増えています。確かにその方がおいしいものがたくさんあります。皮肉な事に欧米ではその逆の傾向が出ているようですが。。。
食生活にあわせ、何百年以上もの時間をかけて長くなった日本人の腸が、わずか数十年の間にそれとは相反する食物を取り入れています。
高脂肪、高タンパクの食物は腸内での腐敗が早く、吸収も早いものですから腸内に長くとどまると、けっして身体に良い影響を及ぼしません。
私たちの食生活をもう一度見直してみる必要がありそうです。
超ミネラル友の会